レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

アルテ高崎戦

アルテ高崎戦

選手は、勝つことによって成長することもあり、負けることによって成長することもあります。

勝っていくうちに次第に自信をつけ、いつしか自身が実力に変わっていく。アルテ高崎は、きっとそうなのでしょう。てっきり、がちがちに守備を固めてカウンターを狙うのかと思いきや、守備は堅いものの攻撃にも力があり、一発屋という感じでは全くありません。普通に強いチームでした。

昨シーズンゼルビアに所属していた田中賢治GKがゴールを守るアルテ高崎。昨年はぼろぼろのチーム状態だったはずで、たいした補強もできていないはずなのに今年は快進撃。この日まで6勝1敗4分けという見事な成績です。スコアを見ると、シュート数は11-10,9-4,11-13,6-6,3-15,7-10,2-20,11-8,9-11,5-8,10-11と、互角か、あるいは押され気味、特に後半のシュートがゼロという試合もあり、「先制して守る」チームです。

そのチームに、先制されてしまいます。前半8分。リーグ得点争いの首位をゆく久保田選手に、あっさりゴールを許してしまいます。わずか8分のことでしたが、その瞬間、はやくもこのまま0-1で・・・と、悪い予想が脳裏を横切ってしまいます。

時間はたんたんと過ぎて、予想通り? 前半はそのままで終了してしまいます。このチームからゴールが奪えるのか、ゼルビアのシュートも、ゴールに届く前にブロックされてしまうことが多く、きわどいところは田中選手がキャッチしてゆきます。ゼルビアは遠目からシュートを打とうと思っていたようですが、まさに田中選手の思うつぼ。長身の田中選手は、長いシュート、特に浮いたたまには強いです。守備を固めている相手だから外からシュートを打とう、おそらく、今まで対戦してきたチームも同じことを考えていたのでしょう。しかし、それがアルテ高崎と田中選手の思うつぼ。このときまでの好成績につながってきたものと思われます。

いやなムードの中でスタートした後半ですが、52分、石堂和人選手のシュートがDFにあたり、ラッキーなコースに角度が変わって田中選手も反応できず、ゴールが決まって同点となります。ゴールの後は、蒲原達也選手に赤ちゃん誕生を祝い、ゆりかごポーズで決めてくれました。

その後は、ゼルビアペースと言うよりも、アルテ高崎に焦りが出たように思います。得意の先行逃げ切りパターンが崩れたことで、守備の意識に乱れが出た部分を感じましたが、それでも守りきって1-1で引き分けとなりました。

シュート数を見ると14-5とゼルビアが圧倒はしているのですが、打ったシュートがDFに跳ね返されることが多く、ゴールまで届いたシュート数は、その半分くらいかもしれません。逆に高崎もシュートまで打てないもののゴール前に攻め込んでくる場面は多く、特に終了前には、ゼルビアDFのミスで、ゴール正面で、パスが直接相手に渡ってしまうことが、たぶん3回くらいありました。よくまあ決められなかったというか、シュートを打たせなかったと言えば聞こえはよいですが、ラッキーと言うしかない気分です。時間もないときでしたし、1点取られてもおかしくないパスミスが3回くらいありましたので、ホント、負けなくて良かったと言うところかもしれません。

これで12試合を消化し、13位です。4位以内まで星勘定してみますと、のこり22試合で15勝5敗2引き分け。これくらいの成績を収めないと、4位は難しいでしょう。また観客動員も、この日は1,300人ほど。雨の降る中、インフルエンザ騒ぎの中、よくきてくれたとは思うものの、観客動員の累積赤字はかさむばかり。残りのホームゲームは11試合ですが、平均3,700人はいらないと、Jリーグ基準の平均3千人に達しません。厳しい数字です。

次節は調子を上げてきたFC琉球戦。相手は今節二人の退場者を出して、中心選手が出られませんし、FW永井選手がけがで離脱中。といっても、ゼルビアも蒲原達也選手が累積で出られず、勝又慶典選手が離脱中ですから、まあ五分です。お互い手負いの状態での戦いですが、当然負けられません。これだけミスが多くてもそこそこの試合ができるゼルビアです。もう少し調子があがれば、15勝もけして無理ではありません。

今のゼルビアは、前半戦負けたことを肥やしとして、成長することが求められています。

がんばれ。ゼルビアの風よ、沖縄北谷で吹き荒れろ。
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by abikozelvia | 2009-05-26 20:46