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レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

上昇の予感

TDK SC戦

予想が外れて、仁賀保は暑かった。気温はそれほど上がらなかったものの、日差しの強さは相当。猛暑と言いたくなるような一日となった。

「TDKの芝はすばらしい」と噂に聞いていたものの、実際に見ると確かにすばらしいコンディション。特にすごいのは、ピッチサイドにすごく広いスペースがあり、全く同じコンディションの芝が保たれていること。仁賀保運動公園多目的広場ということで、野球場を兼ねているためだが、ピッチ横でジュニアユースに試合させてやりたいと思うくらいである。

試合の方は、慎重な立ち上がりながらもゼルビアペース。単に持つだけではなく得点を予感させる試合展開となる。10分頃だろうか、コーナーだったかクロスだったかに金東秀選手が合わせて「やった、ゴール!」と思ったら、ホイッスルが鳴って深津康太選手のファウルでノーゴール。深津康太選手はきわめて納得がゆかないようである。後で写真を見ると、全く問題ない完璧なゴールのようだ。深津康太選手はゴールに背を向けており、その背にDFがついて深津康太選手のユニフォームを引っ張っている。どう見ても深津康太選手ファウルはなく、ファウルをとるならDFの方としか考えられない状態が、はっきり写真に写されていた。深津康太選手は、後半もコーナーキックからヘディングにいったところを相手選手に背中を引っ張られている。写真はピンぼけではあるものの、起きている状況ははっきり写されていて、当然PKかと思う場面だが、そのまま流されてしまった。ただしこの審判、不公平なのではない。きわめて下手なだけである。何が下手なのかは、後半も終盤に入ったところではっきりする。ゼルビアゴール近くでTDKの選手が森川宏雄選手を倒してしまう。主審はそれを見ておらず、そのままプレーを続けて、切れたところで呼ばれて森川宏雄選手のところへ走って行き、見ていないはずなのに、TDKの選手にイエローを出している。TDK側は「見て無いじゃないか」と盛んに抗議していたが、要するにそういう主審なのである

見てないのに、「そうに違いない、そうだろう」と想像で笛を吹き、カードを出してしまう審判だったのだ。都リーグ時代から下手な審判はずいぶんと見てきたが、こういう審判はツヴァイテの3部、4部の試合ですら見たことがない。

「間違いなくファウルだろう、でも見てなかった」と言うケースは、サッカーの審判をしていると数多くあるに違いない。その場合でも、見ていなければ、普通はカードは出さないし、金東秀選手のゴールシーンなどでも「見てないのにホイッスルを吹く」ことはしない。それを想像で、そうに違いないと思い込んでジャッジしてしまう審判だったのである。

想像でジャッジして何がいけないのか。「しまった、ファウルに違いない、でも見てなかった、次は絶対に見逃さないぞ」と普通は思う。だから上手になるわけだ。選手と同じこと。ゴールを外した、次は入れるぞと思うから上手になる。審判も次はしっかり見てちゃんとジャッジするぞと思うから上手になる。ところが、想像で笛を吹いてしまったら、次も見ていなくてもかまわないわけだ。また想像で笛を吹けばよい。ということは、いつまでたっても上達しないわけである。人間だから、間違いもある、ミスもするし限界はあるが、次はもっと上手にと思う向上心があれば、やむを得ない。しかし上手にならなくてもまた想像で笛を吹けばよいとなると、いつまでたっても変わらない。単なるミスとは違い、これは許されないミスである。改善されることがないし、改善しようとする努力もないからである。


さて試合の方は、ゼルビアペースで進むもののTDKの反撃もあり、そこそこの応酬の中でややゼルビアペース。前半も終わりにさしかかった頃、柳崎祥兵選手がヘッドで豪快に決めてゼルビアが先制する。ますます得点のにおいが強くなる。後半もゼルビアペース。酒井良選手がゴール前で合わせて2点目。外からのシュートが得意な酒井良選手のゴール前の得点シーンは、久しぶりに見た気がする。このゴールの直後、山腰泰博選手が久しぶりの登場。練習ではまずまずのように思われたが、まだ試合感覚は戻っていないようで不発に終わるが、山腰泰博らしさを随所に発揮して、ゼルビアの流れをスムーズにしていたようである。ところが2-0となって相手もがっくりき始めたところ、セットプレーから失点してTDKを生き返らせてしまう。押し込まれる場面も多くなってきたが、猛暑の中、さすがに最後はTDKの足は止まってしまい、押し上げることもできなくなったところで柳崎祥兵選手が2点目をあげて3-1と突き放して、久しぶりの快勝である。

まあ確かに内容的に、審判をのぞいても不十分なところは多い。もっと圧倒できるはずがそこそこの試合になってしまっており、まだまだ60点というところだろうが、それでも次節に向けて、今までにない明るい状態で望めるはずだ。

TDKは見劣りのするチームだったが、そのTDKがこれまでにあげた勝利は、Honda,刈谷、北九州、三菱水島、佐川印刷。引き分けがSAGAWA,ジェフ、高崎と、堂々上位のチームから勝ち点を獲得してきている。それを見れば、TDKはJFLの中で中堅のしっかりしたチームであると言うことはいえるだろう。そこを圧倒できるわけだから、次節は首位に浮上したSAGAWA SHIGA FC相手だが、十分に勝ちの期待ができるはず。

残り18試合。14勝4敗以上。
by abikozelvia | 2009-06-22 19:57