レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

第22節 1-1 MIOびわこ草津戦

第22節 1-1 MIOびわこ草津戦

天気予報は変わりやすいときに当たらなければ意味がない。ずっと晴れていて、明日も晴れ。ずっと雨で、明日も雨。そんな天気予報なら、気象庁など無駄遣いだから廃止した方が良い。ずっと雨だけれども、明日は晴れ。ずっと晴れているが、明日は雨。天気は変わるときに当たって初めて天気予報の意味がある。「天気の変わり目なので予報が当たりにくい」などという気象予報士は、首。

http://weather.goo.ne.jp/soccer/0104.html
朝、出がけにチェックしたときには、午前中は曇りで午後からは晴れという予報。これならば観客動員も・・・と思って出かけたのですが、野津田についたら朝から雨。昼時にやんでくれたのでホットしたのもつかの間、試合中にも雨。試合終了後にまた雨。雨、雨、雨、涙雨の野津田でした。



対戦はMIOびわこ草津。戸塚哲也監督、金東秀選手、李成浩選手、大江勇詞選手が元所属していたチームです。前期は鈴鹿で対戦し、1-0で町田が勝利しています。しかしMIOは、その次の試合から、6連勝を含めて8勝1敗1分けの驚異的なスパート。その間にSAGAWA SHIGA FC、横河武蔵野、ガイナーレ鳥取といったチームを撃破してきています。FC琉球戦で連勝が止まった後、ジェフリザーブスと引き分けて町田に乗り込んできた相手です。

雨のおかげで気温は低く、比較的動きやすいコンディションでした。そのためか両チームともにまずまずの動きだし。大きな展開はないものの、それなりに攻守の入れ替わるスピーディーな立ち上がりとなります。このとき、私が気にしていたのは町田のシュートです。後期に入って4連勝してきましたが、その間は出だし5分以内にシュートを打ってスタートしています。それを打っていたのは柳崎祥兵選手だったり、蒲原達也選手だったりしますが、思い切りの良いシュートで立ち上がってきていたのですが、この日は5分が過ぎ、10分が過ぎてもそれがありません。うむ、やや固いかな?
最初のシュートは十数分、クロスにヘッドで合わせたものでした。そのプレー自体は悪くないのですが、思い切りではなく、崩しにいってのシュートだと言うことが気にかかりました。うむ、やっぱり固いかな?

しかし20分過ぎからは圧倒的なゼルビアペース。コーナー、コーナー、コーナーと、圧倒して攻め続けますが、ゴールを割れません。確かに攻めているのですが、MIOびわこ草津のディフェンスがしっかりしており、蒲原達也選手なども、なかなか前を向いてボールをもてません。圧倒はしていても、前を向けません。こんなところが、固さ、思い切りの悪さを感じさせました。ダメ元で、とにかく打て、という部分がかけていて、崩して決めてやろうという気持ちが、多かったのかもしれません。結局0-0でハーフタイムとなりますが、前半MIOびわこ草津のシュートはゼロ。HondaFC戦に続いて、2試合連続前半の相手シュートをゼロに押さえたという、ちょっとした珍記録。ゼルビアトリビアとして、覚えておいて10年後に自慢してください(笑い)。

後半もゼルビアのペースで試合はすすみ、56分、ついに蒲原達也選手の右からクロスを山腰泰博選手が押し込み、先制点をあげます。ついにとったかと思ったのですが、ここらはMIOびわこ草津も必死の反撃。リスクを冒してもゴール前に迫ってきます。全体としてのゼルビアペースは代わらないものの、攻め込まれる場面も増えてきたように思いました。それでも、まあこのままいけるかなと思った86分。ゴール正面にあがってきたDFの選手に、フリーでシュートを打たれて失点してしまいます。手の先をかすめたかもと言う感じもあって、修行智仁GKは悔しがっていましたが、写真で見ると、あの位置からあそこへシュートを打たれて防げるのは、カーンとかツェフといったクラスでないと難しいでしょう。もちろん修行智仁選手も世界と戦う気迫を持っているでしょうから、悔しがるのは当然ですが、責めることはできないですね。

終わってみれば1-1の引き分けです。シュート数は10-2。CKは12-3。圧倒していたのですが、「サッカーってこういうものです」by戸塚哲也。

問題をあげるなら、油断でしょうか。前節のHondaFCとの試合ができれば勝てる。その通りだと思いますし、HondaFC戦を100点としたら今回は70点くらいですが、それでも圧倒していました。MIOびわこ草津は連勝が止まったところ、相手のことはよく知っている。その通りなんですが、相手もまたゼルビアを研究していたと思われますし、その前には連勝していたという事実もある。がっちりマークがついて、前を向かせなかったMIOびわこ草津のDFは評価するべきでしょう。

注目の石堂和人選手。森川宏雄選手がボールを失った場面で、味方ゴール付近までカバーに走る姿は印象的でした。普段は酒井良選手が行っている役割ですが、逆サイドの石堂和人選手がカバーしていたのは驚きました。スタメンに入った金東秀選手、積極的な動きで目立ちました。連携という意味ではもう一つだったかもしれませんが、貢献は大きかったですね。後半投入された大江勇詞選手も右サイドを活用しての駆け上がり。かなり良い場面を作り出していました。

懸念材料は、蒲原達也選手が痛んでしまった様子なこと。もともとけがを抱えていたようですが、心配です。終了間際に痛んだ津田和樹選手も気にかかります。さらにこの試合では、修行智仁、津田和樹、森川宏雄の3選手がカードをもらってしまいました。これで森川宏雄選手と深津康太選手が3枚でリーチ。2度目なので、二人もと次のカードをもらうと2試合の停止となってしまいます。津田和樹選手も3枚目です。酒井良、柳崎祥兵選手は復帰してきますが、カードの累積は重くのしかかってきています。

試合は引き分けでしたが、それほど悲観はしていません。二人欠けてもそこそこの試合はできましたし、5試合で4勝1分け。悪くありません。このペースを続ければ大丈夫です。

問題は、大問題は、このペースではどうにもならない大問題は、観客動員です。さらに大きな超大問題は、観客動員不足に対する危機感が欠如していることです。

みんなが喜んでいるのに水を差してもと思い言いませんでしたが、実は前回の7.19町田倍増計画、大失敗でした。あの時点で、年間観客動員平均3千人を達成するためには、残り試合の平均で4,400人が必要でした。ところが3,800人しか動員できなかったため、平均動員必要数は4,500人に増えてしまったわけです。しかし、あれがきっかけとなって、この試合でも4,000人くらいの人が来てくれれば、次回につながったのですが、なんと今回の動員数は1,500人弱。手元の集計ではありますが、残りホーム6試合で、3万人強が必要です。1試合平均で5,100人。きわめて苦しい状況です。それに対するフロントの危機感は、次回また倍増計画を打ちますから・・・。5,100人の倍増ですから、1万人目標でないとなりません。多摩市立でのホーム開催もあります。多摩に5,000人は難しいでしょう。雨の日もあるでしょう。としたら、次回8月16日の倍増は、1万人目標、最低限です。

そうなることが見え見えだったにもかかわらず、今回の試合にどれだけの動員をかけていたのか。どこまで気迫があったのか。選手が結果を求められて、それに応えようとしているときに、フロントはどうするつもりでしょうか。

平均3千人は基準値ではありますが、基準である以上は無視されるはずはありません。3千人が2,900人でもおまけしてくれるかもしれませんが、現在の平均は1,800人台です。1割、2割ならおまけしてくれても、3割、4割負けてくれと言われても、Jリーグ側も譲れない基準があるのではないでしょうか。スムーズな運営も、観客動員があって初めて意味をなすわけで、客が入らなければスムーズに運営できるのは当たり前。評価材料にはなりません。

そんななか、アルビレックス新潟からレンタル移籍が決まりました。ブルーノ(じゅんいち・すずき)カスタニェイラ選手、19歳のFWです。ブラジル国籍ですが、ジュニアから日本にいて、ガンバ大阪ユースの出身です。即戦力で活躍できないと、今、獲得する意味はありませんが、活躍したとして、チームは4位以内に入ったとして、でも観客動員が足りないからだめだよと言われたら、どうするつもりでしょうか。レンタルでも、最低限給料分くらいは支払っているでしょう。そのお金は、無駄遣いになってしまいます。

この観客動員不足に対する「危機感の不足」が、とても心配です。3千人はほぼ絶望でしょう。可能性は、「3千人に若干満たない」レベルまで持って行って、おまけしてもらうしかありません。でも、いまのフロントの意識レベルでは、そこまでも行かない、2千人強がやっとでしょう。そんな数字で、おまけしてもらえるのでしょうか。

どっと疲れてしまった、MIOびわこ草津戦でした。

心配。
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by abikozelvia | 2009-08-03 12:45