レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

沖野等さんのこと

2009/09/11 沖野等さんのこと

私が沖野さんに初めてお会いしたのは、野津田のスタジアムでのこと。「強化育成部長に就任しました沖野です」と、にこやかにご挨拶をいただいた。サッカー歴がゼロの私。ゼルビア以外のサッカーは、日本代表選手数名とワールドクラスの選手数名、数十名かな、その程度しか知らないので、沖野さんのことも全く知らなかったのである。

どんな人かと検索してみると、多少の情報が出てきた。ベルマーレやアビスパ福岡でのことに混じって、一番目についたのはアルテ高崎の総監督をされていたという記述である。それも、就任後数ヶ月、昨年の前半でおやめになられている。ご承知のように、昨年のアルテ高崎はぼろぼろも良いところで、チームの存続すら危ぶまれるような状況であった。内紛もいろいろとあったんだろうなと思いながら、いくつかのサイトをたどっていると、とあるサイトに出会うことになる。

アルテ高崎のサポーターが、シーズンを振り返ってあれこれと書いているのだが、昨年のアルテ高崎のこと、あきらめのような文章が続いている。その最後「シーズンの前半、チームのために奔走された沖野・元総監督に感謝したい」と結ばれていたのには、驚いた。サッカーのサポーターと言えば過激なイメージがある。もちろんクルヴァの面々は紳士淑女ばかりであるが、他のサポーターのイメージとしては結構な毒舌家と思っているわけで、そのサポーターが、ぼろぼろのチームを、前半で、やめたか追い出されたのかはわからないが、チームを出て行った総監督に「感謝したい」とは、驚くしかなかった。

普通で「無視」だろう。言及するなら文句の一つも書かれて当然だと思うのに、まさか感謝されているとは。

実際出会ってみると、沖野さんとはそういう人であった。トップの試合はもちろん練習にも顔を出し、ユース、ジュニアユースの試合もこまめに視察している。それ以外に他チームの視察にいったり、先乗りしたりと、1週間に10試合くらい見ていたときもあるのではないだろうか。もちろん全国に渡ってである。私も練習で会い、ユースで会い、ジュニアユースで会い、JFLで会いと、1週間に5回くらい沖野さんに会うこともあった。ホントにこまめに、可能な限り顔を出してみて歩く人であった。最近はレディースクリニックやゴールキーパークリニックを開始したり、サッカー教室を始めたりと、普及・育成には特に力を入れられていたようである。

9日の日、トップチームの練習が野津田であり、沖野さんも来られていた。たしかに、夏頃から、やや体調がお悪いのかなと思う場面もないではなかった。とはいえ、まさか、お亡くなりになられてしまうとは。

享年50歳。私より3つお若い。自分より若い人が、一昨日会って元気だったのに、昨日倒れて、今日亡くなられてしまう。さすがにショックは否めない。まだまだやり残したことはたくさんあったはず。ゼルビアがJ2に昇格する姿を、ユースやジュニアユースが高円宮杯を争う姿を見せてあげたかった。ご本人が、一番無念であろう。

心よりご冥福をお祈りするとともに、残されたご遺族の今後に平安が訪れること、祈念させていただきたい。安らかにお眠りください。
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by abikozelvia | 2009-09-11 19:31