レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

TM  FC町田ゼルビア 6-2 日本工学院Fマリノス

2009/9/20 TM  FC町田ゼルビア 6-2 日本工学院Fマリノス
控えチームの練習試合でした。
昨日90分でた選手は上がりで、残りの選手たちのトレーニングマッチ。相手は神奈川県リーグ1部で首位を独走する日本工学院Fマリノスです。専門学校の日本工学院がサッカーコースを造り、Fマリノスと提携して選手強化をしているチーム。本来だったら東京都リーグに所属するべきなのでしょうが、都リーグは学生は3名までしか出場でき無いという枠を作って門を閉ざしているため、マリノスの力か、神奈川にはそういう規定がないためか、神奈川リーグに所属しています。昨年2部で優勝して昇格したばかりですが、早速首位を走る実力を示しています。年齢的には二十歳前後なのでしょう。みな若い選手ばかりです。

10分ほど遅刻してついたので、最初のところを見ていないのですが、どうもゼルビアが1点とっていみたい。そのあと疋田 大和 選手のゴールで2-0としますが、絶妙のミドルをクロス上に決められて2-1で前半を折り返します。後半もゼルビアが得点を重ねて4-1とリード。そのあと1点返されて4-2となったところで、そろそろ力尽きてしまったようで、あとの2点はあっさり追加して、6-2でした。

いやー、ゼルビアも強くなったなぁとつくづく。神奈川県リーグと東京都リーグは、1部リーグ同士で比べるとそれほど力の差は感じられず、だいたい互角なのかなぁと言う気がしますが、その首位チームにゼルビアの控えメンバーで大差をつけてしまう。何とも、すごいなぁと思います。都リーグ時代を思い出すと、感慨ひとしおというやつです。

印象に残った場面は二つ。ブルーノ選手に代わって後半から出場した久利研人選手。まず一回目は、GKのキックが久利研人選手に当たり、はじいたボールが前に。この時点で久利研人選手はGKより前に出たのですが、体制は後ろ向き。振り向いてシュートすればゴール確実! というときに、どこからか「あわてるな!!」の声。その為かどうか、久利研人選手はゆっくりとボールを持って体制を立て直し、前を向いてシュート。しかしそのときにはGKも体制を立て直していて、シュートをはじき出してしまいます。
さらにその後、今度は状況がやや曖昧なのですが、シュートの跳ね返りか何かで、結果的には前と同じように、久利研人選手がGKより前で後ろ向きにボールを持つシーンがまた出てきてしまいました。今度は特に声はかからなかったように思いましたけれど、久利研人選手はゆっくり(ま、見方によってはもたもたかも)振り向いてシュートを打ちますが、同じように、体制を整えたGKにはじかれてしまいます。

たぶんあれがブルーノ選手であれば、2点とも得点しているでしょう。GKより前にいるのですから、ぼてぼてのシュートでも枠に飛べば得点はほぼ確実な場面でした。ところが、体制を整えるのに時間がかかった(意図して時間をかけたのかもしれませんが)久利研人選手は、自分十分になるも、GK(相手)も十分になり、得点できなかったのです。このとき考えるべきことは、自分十分になることを考えるのか、相手不十分を優先するのかと言うことでしょう。すでに相手が十分に構えているのであれば、自分十分に持って行くことも選択肢の一つだと思いますが、相手が不十分であるならば、先にシュートすることを優先する方が良いのかなと思います。なぜならば、サッカーは点の入らないスポーツだから。1試合やって1点しか入らないスポーツで、しかもGKは手を使えるという立場にあります。そういうスポーツでは、自分が十分になってもだめなのです。

たとえば男子のテニス。これは選手の身長の伸びや用具の発達に対してルールが追いつかず、サービスエースの連発になってしまいます。つまり自分が十分な状況にあればエースがとれるので、自分が十分な体制を作ることが大切になります。比較すると卓球では、十分な体制から思いっきりスマッシュを打っても、実力が同じであればかなりの率で拾われてしまいます。従って相手を崩してチャンスボールを作るべく、変化球を混ぜていくわけです。

「あわてるな!」と言うアドバイスには、二つの受け取り方があります。

急いで振り向いてうとうとする→気持ちが焦る→あわてるな
振り向いてシュートが打てるぞ→気持ちが焦る→あわてるな

声をかけた選手がどういうつもりで叫んだのかはわかりませんが、久利研人選手は1番目のアドバイスだと判断してしまったようです。結果、2回とも得点できませんでした。

久利研人選手は、練習試合で得たこの教訓を活かさねばなりません。これがもし公式戦、野津田のピッチの上での出来事であれば、「うぉー」と言う大歓声とため息に、二度とも包まれたことは間違いなく、そうなると監督も「つかえねぇな」と思うより無くなってしまいます。そうなる前に、次は修正してくれることを願います。
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by abikozelvia | 2009-09-21 13:21