レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

SAGAWA SHIGA FC 1-3 FC町田ゼルビア

2009/11/16 SAGAWA SHIGA FC 1-3 FC町田ゼルビア

ああ、すっきりした。ホント久しぶり。首位SAGAWA SHIGA FCに快勝です。

確かに勝って良かったのですが、それ以上に良かったのはみんなが前を向いていたこと。負けたとしても私は満足できるのですが、負けてしまうと「やり方を変えなくては」と思ってしまう可能性があるので、勝ちにつながったおかげで、「これで良かった、またやろう」と言う気持ちになるでしょう。そういう意味で、勝って良かった。

個々には、できの良かった選手、ミスの多かった選手、いろいろでしたけれども、それでも前を向いていたことに大きな意味があります。石堂和人、いつになく前を向いていました。ある意味、石堂和人の特徴は横かもしれません。横を向いてのパスが多いですし、後ろへのパスも多いのですが、前を向いていることで、横へのパスも効果が増したように思います。大前博行。最近は守備の人でしたが、この日は前に出てきました。後半は守りに重点を置いたかなとも思いますが、ここ数試合の中ではもっとも攻撃に参加していたように思います。森川宏雄、山腰泰博、スタメンを外れていましたが、戻ってきて気迫が違いました。山腰泰博は普段はボールを受ける立場ですが、積極的に取りに行ってもってあがる場面も多く見られました。戦術的にどうかと言うことはさておいて、そういう気持ちがゴールにつながるのだろうと思います。森川宏雄選手。高い打点からのヘッドでのゴール。久しぶりです。今年はスタメンに起用されていても、ミス無く時間を過ごそうというとばかりに気を遣っているようで、はっきり言って良いところがありませんでした。しかし外されていたことで、再び戦う意識を持ってくれたようです。やはり悪いときは外さないとだめですね。使うばかりが温情ではなく、外してやることも温情だと思いました。もっとも森ちゃんは「ほめると頭に乗り、たたくと伸びる」タイプだと思いますので、これ以上ほめるのはやめておきます(笑い)。これからはドンドンたたきます(爆)。

この試合の肝は、御給匠だったかなと思います。優勝のかかってるSAGAWA SHIGA FCは、緊張していたようです。特に一昨年はSAGAWA SHIGA FCに所属していただけに、御給匠の怖さを知りすぎていました。そのためマークを二人つけていたように思います。ということは、周りであく選手が出てくるわけで、それがSAGAWAにとっての「ずれ」だったように思います。もっとも、気持ちはわかります。私がSAGAWAの監督でも、二人でマークしろと指示したかもしれません。それがシステムのずれを産んでしまったのは、優勝に対するプレッシャーと言うことなのでしょう。


酒井良選手。試合中念力を送っていましたよ、「戦え、前を向け」って(笑い)。届いたでしょうか。出来そのものは、100点にはかなり遠かったと思いますが、前を向いて戦う意志を見せていたこと、それが3点目のゴールにつながったと思います。前を向いたから結果につながったのであり、結果を求めたら結果が出るわけではありません。結果という言葉は、「むすびのはて」と書きます。最後に来るから結果なのであり、最初に結果を求めるのは、日本語として間違っています。結果は必ずやってきます。それがよい結果であるかどうかが決まるのは、内容でしょう。

JFLはリーグ戦です。上位のJリーグもリーグ戦です。JFAが高校年代にプリンスリーグを創設したのも「世界中のサッカーはリーグで戦っている」からです。リーグ戦は負けても次があります。サッカーですから、良い内容で負けることもあり、悪い内容で勝つこともあり、弱いチームが勝つこともあるでしょう。しかしトータルすれば、良い内容の強いチームが勝つ、それがリーグ戦です。トーナメントのように負けたら終わりではなく、もっとも良いサッカーをしたチームに優勝がやってくるようになっているのが、リーグ戦です。リーグはリーグとして戦わねば、トーナメントのような戦い方をしていたのでは、トータルすると勝てないだろうと思っています。

森川宏雄のゴール。山腰泰博のゴール。よーし! と思ったら、あっという間に1点返されてしまいました。全く余分な失点でした。ひどい未熟者です。まだまだです。まだまだの未熟者が後ろを向いていたら、どうにもならない。もっと上手くなりたいと思うなら、前を向かねばいけません。もう上手くならないから現状で何とかやりくりしようと思うなら、前も後ろも横も、四方を向いてやりくりしなくてはならいのですが、もっと上手になろうと思うのならば、前を向かねばいけません。猪突猛進ではありません。猪突猛進とはとにかく突っ込むことですから、それでは上手くならない。どうしたら前に進めるのか、考えて、工夫して、選択するから前を向く価値があるので、猪突猛進ではいくらやっても上達しませんから、前を向いていてもあまり値打ちはありません。

さて2-1となってどうするのかな、守るのかなと見ていましたが、大丈夫、ちゃんと前を向いて進んできました。だから3点目が取れたわけです。前を向いたから、良い結果も出たのですね。

選手の皆さんの目標はなんでしょう。インタビューでは「J2に昇格します」などという受け答えをしている選手が多いのですが、ホントにそれで良いんですか?
我々外野は、それで良いんです。やった、昇格したで良いんですが、選手の皆さんはそれでよいのでしょうか。J2に昇格しました。ハイ、契約満了で、来年は別の選手と契約しますと言われたら、なんにもならない。契約できても、試合に起用してもらえなくてはおもしろくない。使ってもらっても、負け続けだとしょうがない。

選手の皆さんの目標は、J2に昇格して起用してもらい、勝利を重ねてさらに上を目指すことでしょう。JFLで4位以内に入ってJ2に昇格することは通過点に過ぎず、目標ではないはずなのですが、教科書通りの無難な答えをしているうちに、それが自分の目標なのだと勘違いしてしまったのではありませんか? J2で起用してもらって勝利に貢献できるプレーを目標にしていたら、今の自分に課するプレーも違ってくるはず。大前博行選手、後期からずっとスタメンで、今やチームに欠かせない存在ですが、そのままJ2にあがったときに起用されて、「よくやった、また来年も契約したい」と言ってもらえるプレーでしょうか。4位に入るためには欠かせない存在でも、J2でスタメン起用され勝利に貢献する存在かどうかは? 自分ではどう思っているのでしょう。スポーツは積み重ねです。試験なら一夜漬けで徹夜で暗記しても合格するかもしれませんが、スポーツは徹夜で練習しても翌日の試合に勝てるわけではありません。むしろ負けますよね。スポーツこそ、積み重ねしかないのですから、J2にあがってから気がついてももう遅い。選手にとっては幸いにして、もう一年時間が出来ました。その時間に、実力を積み重ねてゆかなくては、あがった後の一夜漬けでは、戦えませんよ。

しかし、久しぶりの快勝でした。こんな試合は、竜ヶ崎での流通経済大学戦。仁賀保でのTDK戦、都田でのHondaFC戦、浜川での高崎戦に続いて、守山でのSAGAWA SHIGA FCで5試合目ですね・・・・あれ? 野津田は?

まだ、野津田ではこういう試合を一度も見せたことがありません。相手は8連勝して絶好調のTDK。前期は圧勝していますが、まるで違うチームになっていることでしょう。SAGAWA SHIGA FC戦では空中戦に勝利していました。最近負け気味だったのですが、この試合では制空権を握り、それが勝利に大きく貢献していたと思います。しかし、SAGAWA SHIGA FCは、「全チーム中でもっとも平均身長が低い」(前期の対戦の後の佐川・中口監督談話による)ので、ここで制空権を取ったとしても、ある意味当然です。次のTDKは長身選手もいますし、連勝の原動力がセットプレーであるらしいので、長身選手が貢献していることは十分予測されるところです。SAGAWA SHIGA FCで握った制空権、本物かどうかは次節のTDKで真価が問われます。

前を向くことは出来ても、勝利することは簡単ではありません。勇気を持って攻めることはできても、勝利することは簡単ではありません。勝利することは大変難しいことですが、勇気を持って前を向くことは出来るでしょう。快勝したとはいえ無駄な失点で未熟さも暴露したゼルビア。未熟者なのですから、「勝利」と言う難しい条件付けは勘弁してやろうではありませんか。

勝てば多くの人が喜んでファンになってくれるでしょう。しかし、勝ってファンになった人たちは、負ければ離れてゆくでしょう。負けて涙を流すとき、悔し涙ではなく感激の涙を流させて見ようじゃありませんか。負けても、感動するほどの試合を見せられれば、それでファンになってくれた人は、一生ファンでいてくれるでしょう。チームを移籍しても、ずっとファンでいてくれるでしょう。引退して焼鳥屋を始めれば、食べにきてくれるでしょう。サッカースクールを始めれば、子供を連れてきてくれるでしょう。そういうファンは、大きな財産です。わざと負けろと言っているのではありませんよ。それくらいの試合内容を目指していれば、勝利は向こうからやってきてくれるはずなのです。結果は、後から来るものです。

いずれは、それだけですまないときもやってくるでしょう。地域決勝の用に、内容だけではすまない試合もあるでしょう。勝利を求める時もやってくるはずですが、それは、まだまだ、先の話です。TDKの試合に求めることは、野津田を感動の涙であふれさせることです。どうです? 勝利することより、ずっと簡単でしょ(微笑)




おまけ
SAGAWA SHIGA FCの監督は「なかぐち まさふみ」さん。穏和な感じの、ぽっちゃり系ナイスガイです。試合前、会場でプレスの受付をしてると、控え室に無造作に置かれた監督や選手の名前プレート。それを見た私は「うわーーーーー、SAGAWAは中山とったのか、もう移籍してきたのか、すげーーーーーー」とびっくりしてしまったというのは、内緒です。

「中口雅史」 監督でした。

SAGAWA SHIGA FCなら、中山雅史をとっても値打ちはあるでしょう。突出した選手のいない、平均的なトータルサッカーですから、御給匠にしてもそうだったと思いますが、上手くフィットする突進力のある選手がポイントになると、効果的かもしれません。企業的にも、宣伝効果はJFL優勝の何倍もあるでしょう。年5千万で2年契約位しても、佐川急便にとっての宣伝効果を考えたら、安いかもしれません。
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by abikozelvia | 2009-11-16 17:25