レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

最悪の事態は避けられた

最悪の事態は避けられた


ツエーゲン金沢、準加盟申請見送り。

おおきいんですよ。これが。あれだけ選手を集めて、準加盟申請しないのは意外ですが、ゼルビアにとっては、あるいは他の準加盟チームにとっても、大きいです。

順を追ってゆきましょう。

まず、2010年のJFLは、大変な戦いになるでしょう。HondaFC、SAGAWA SHIGA FC、SONY仙台の企業3強。おそらく強いでしょう。Hondaからは移籍の話も聞こえてきますが、SAGAWA SHIGA FCとSONY仙台は、これからあるかもしれませんが、今のところ戦力の大きなダウンはなさそうです。HondaFCも監督を変えて、補強して出直してくるはずで、そう甘いチームになるとは考えられません。

またガイナーレ鳥取と松本山雅の準加盟組もかなり強いですし、鳥取は特に必死でしょう。準加盟しませんでしたが、金沢も久保を始めものすごい戦力を補強しており、相当な強敵です。また横河武蔵野も、例年上位にきており、ゼルビアが昨年2敗した唯一の相手ですし、手強いことは間違いないでしょう。長崎は昨年スタジアムの問題で本申請を見送りましたが、今年解決できるという話も見えず、どうなるかわからないところですが、選手はいます。また琉球も、かりゆしの選手を加えて、元々ポテンシャルは高かったですし、予断を許さない相手です。

あ、もちろん、プロレタリアのあそこも、鉄槌を下すべく張り切っているでしょう(^^;)

思うに、2009年は昇格組がいったん抜けて、次のグループがそろう前の、もっとも穴の年だったろうと思います。今年は、昨年よりも数段レベルが高く、きわめて厳しい戦いが予想されるところです。

そこで、もし、ゼルビアが昇格できず、金沢が準加盟申請をしていて、鳥取、松本、金沢とJリーグに昇格してしまったとしましょう。すると、今Jリーグが表明しているJ2の22チームが、埋まることになります。今のところは、その後は入れ替え戦などを行うと言うことになっていますが、その一方では、22チームに達した段階で、いったん門戸を閉じてしまうのではないかという予測をする人もいます。つまり、新加入チームを数年間受け入れないと言うことです。今回の大分の騒動、岐阜やヴェルディ、それだけではなく、基本的にほぼすべてのチームが、帳簿上はともかく実質は赤字と言って良い状況があります。ここ数年の昇格チームは軒並みJ2の下位に低迷していますが、それはJ2昇格に金を使いすぎて、昇格後の補強が上手くできていないという見方も、ありそうです。今は降格がないので補強しなくても戦えますが、「昇格しました、はい下3つはJFLにおちますよ」となったときには、そうも言えません。無理して借金しても、補強せざるを得なくなってくるでしょう。いくつものクラブが、経営破綻に瀕します。またJリーグも、大分に6億出してしまいましたから、安定化基金も5億しか残りません。大分の6億は、はっきり言って回収のめどはなく、大分県が全額負担する以外には、帰ってこないと見た方が良いかもしれません。で、次のチームが破綻したらどうなるのか。破綻すると言うことは、それなりに累積債務が加算しているから破綻するので、単純に「今月の1千万があれば生き返る」とはゆきません。破綻してしまったときには、数億の債務があることはほぼ確実。ということは、Jリーグは救っても後1チームか2チーム。おそらく、1チームが限度でしょう。すでにマッチポイントを取られていると言っても良いJリーグが、果たしてさらなる破綻を招きかねない「J2<->JFL即入れ替え」という施策をとるかどうか。門戸を閉ざすという考え方にも、一理あると言わざるを得ません。

2011年に昇格できず、2012年から数年門戸を閉ざされてしまったらどうなるのか。ゼルビアも戦力ダウンは否めないでしょうし、スポンサーの撤退もありえるでしょう。そして数年だつと、新勢力が上がってきます。S,C相模原、FCガンジュ岩手、福島ユナイテッドFC、さらには藤枝MYFCなど、JFLに新しい力が満ちてしまう可能性があります。2011がだめなら2012とは言い切れない、追い込まれる可能性があったのですが、金沢が準加盟申請を見送ったことで、最悪の事態は避けられました。借りにゼルビアが昇格できなくても、おそらく長崎は本申請の基準を満たさず、鳥取と松本が昇格しても、J2にはあと1チーム分の枠が残ります。その段階で門戸を閉ざされる可能性は、少ないと見るわけです。

何だ、そんなマイナス思考でどうする。

いえ、試合だけの問題ではありません。観客動員もあります。

アベレージ4000などという生ぬるいことを言っている場合ではありません。デッドライン3000を死守しなくてはならないのです。工事で使えないかもしれない野津田で。最終的にどの程度、野津田で開催できるのかは、詳細な日程が発表されないとわかりませんが、最悪の事態は夏場に使えず(芝の工事)、秋から使えない(スタンド工事)。その間は他のスタジアムで開催という可能性があります。借りに野津田であれば、ラスト3試合で1万5千人などと言っても、むちゃくちゃ動員をかけてかき集めるということも出来なくはないでしょうが、夢の島や西ヶ丘で1試合当たり5千人の動員は、ほとんど無理です。町田駅からの無料送迎バス+お弁当くらいつけても、それでもどうかなと思えるほど難しい。どの程度使えるのかわからない段階であまり言っても意味はないですが、その危機感を持っていなければ、後からでは数字はつまらないのです。具体的な試算は日程が発表されてからしてみますが、観客動員でJ基準を満たさない可能性も高く、きわめて厳しく、追い込まれた状況でJ昇格を目指す年であると言うことは、覚悟せねばなりません。

金沢の準加盟申請見送りで、最悪の事態は避けられそうです。とはいえ、来年のことはわかりません。なんと言っても今年、Jリーグ原理主義精神に元づき(爆)、4位以内と平均3000人を死守することです。それが見えてから、優勝とアベレージ4000は目指しましょう。

甘くないのです。今年は。
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by abikozelvia | 2010-01-15 20:52