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レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

2009/09/14 FC町田ゼルビア 1-0 FC琉球

2009/09/14 FC町田ゼルビア 1-0 FC琉球

試合前、沖野強化育成部長のご冥福を祈って黙祷を行いました。8月9日、長崎にての黙祷。8月16日は、重田先生が亡くなられて黙祷。そして沖野等さんと、今年3度目の黙祷となりました。

試合開始直後、いきなりゴール前で飯塚亮選手がシュート体制に。そのときゴール裏の方で看板の後ろあたりに撮影位置を探そうとしていた時でしたので、まだカメラを構えていなかったのですが、ネット越しにキーパーの隙間から飯塚亮選手が見えて、あっと思ったのですが、、、枠を捉えられず。これが大きかったなぁと思います。

その後もゼルビアのペースで攻勢は続くのですが、なかなか、シュートが枠に飛びません。まあ、贅沢なもので、シュートを打て打てと言いつつ、打って外せば「せめて枠に」。枠に飛んでもGKにとられてしまうと、もっとよく狙って。決まればOKと言ってしまうと何も残らないので、もう少し中身のあることを言いたいのですが、何を言って良いのかが、悲しいかな、素人にはわかりません。まあ、「せめて枠に」くらいまでは言っても良いですかねぇ。ちなみに、何度か取り上げているブルーノ選手は、枠には飛びます。ただボールのスピードが遅いのでいまいちなんですが。まあ、シュートが打てて、枠に飛んで、すごい威力だったら、J1でもスーパースターでしょうから、今ゼルビアにはいませんよね。

攻めているけれども点の取れない状態が続いて、いやな予感がしてきた時、やりました、御給匠選手。この日は前半から、攻めてはいたもののポゼッションとしてはいまいちで、周辺でのボールキープもまずまずという程度。御給匠選手も動き回ってボールを取りに行かねばならず、本来だったら真ん中にいて相手を引きつけて、といったプレーがあまりできません。たぶん、この試合は御給匠選手としては「一番働けない状態」の試合であったと思いますが、たった一度のチャンスで、やってくれました。受けたボールを強烈なシュート。ヘッドで競り合った場面はあったものの、足のシュートはこの1本だけだったかもしれませんが、その1本が強烈な威力で枠に飛んで、GK止められず、先制点となりました。時計を見ると、44分頃でしたか。良いところで決めてくれました。

後半になれば、ゼルビアの選手の硬さもとれるだろう。こういった日の試合ですから、固くなって動きが悪いのもやむを得ないと思いますが、後半になれば何とかなるだろうと。また琉球は、ネット上の書き込みなどから見ると、後半に崩れることも多いようなので、この後はいけるなと思ったのですが、そう甘くありませんでした。後半は琉球にボールをとられて攻め込まれてしまいます。あわやという場面が二度、三度。飯塚亮選手に変わって蒲原達也選手を投入して、多少良くなりましたが、まだまだ攻め込まれる場面は多く、ポゼッションとしては今シーズン最低ではなかったでしょうか。負けた試合でも、もう少しボールを支配していられたように思います。

ここで大きなアクシデント。柳崎祥兵選手が、膝を痛めて退場してしまいます。一度ピッチの外に出たのですが、また戻って、本格的にやってしまった感じです。日曜日で整形外科の開いているところがないため、月曜日に診察を受けに行くと言うことですが、心配です。私的には、今年のゼルビアの中でNO1の働きと評価していただけに、この離脱は痛いです。軽傷であってほしいですが、すぐに復帰するというのは難しいかもしれません。

すぐに金東秀選手が交代で入り、終盤は御給匠選手に変わって雑賀友洋選手が投入。この日は守備固めですね。便利に使われていますが、CBの控えのみならず、パワープレーに、サイドバックの控えに、さらには守備固めにと、こういう選手がいると監督は助かるでしょうね。

はらはらどきどきの終盤を乗り切って、なんとか1-0で勝利しました。修行智仁選手は6度目の1-0勝利。蒲原達也選手は後半出てきて、まずまずですか。ほとんど良くなっていますが、蒲原達也選手ならではの、他の選手より上、というところまではもう一息か。1週あくので、月末のジェフ戦には万全でいてくれるでしょう。山腰泰博選手は回復が遅れていますが、かれも2週後には万全ではないでしょうか。御給匠選手とのコンビなら、かなりの破壊力を出してくれると期待します。齋藤貴之選手も良かったですね。前半は攻撃に、後半は守備的な貢献が目立ちました。この日の後半は、齋藤貴之選手でないと危なかったかもしれません。そして御給匠選手。野球ではありませんが、「一振りで決めた」さすがです。私の見方では、琉球はかなりできの良い試合をしていたのではないかという気がします。6番の国仲選手。ミスター沖縄って感じで、かっこいいですね。10番中村選手。小さいのですが、かなりやられました。25番の金子選手。守備的な場面で目につきました。ゼルビアはかなりつぶされた気がします。また2番の左SB石川選手は、シーズン前の一瞬だけなんですがゼルビアにも在籍。ゼルビアの右が齋藤貴之選手で助かりました。これは、森川宏雄選手もうかうかできません。そして38番の永井選手。ベテランなんですが、働いています。鳥取に入った岡野選手より年上ですが、良い働きしていると思います。

ホント、この日はゼルビアより琉球の選手が目につきました。そういう日はまず無いんですけれどね。試合後、トルシエ総監督のインタビューで、Jリーグに準加盟できていないため、選手のモチベーションが維持できないと話がありましたけれど、そうなんでしょうね。選手のレベルはかなり高い。でも、気持ちは、高くもてない。まあ、この立場では、仕方ないでしょう。

ちなみに、琉球の新里監督は29歳。ものすごく若いので、若作りしているけれども40歳くらいなのかと思ったら、見た目通り若かったです。トルシエ総監督のような人がいると、年齢の近い、ベテランの監督はもめるのかもしれません。トルシエ氏よりずっと若い人でないと、つとまらないのかな。余談ですが、トルシエ監督の通訳の女性、話が長いです。総監督の通訳をしていますが、トルシエ氏がしゃべった時間よりだいぶ長く、丁寧に意訳をしてくれている感じです。日本代表の時に通訳だったフランス人も、「トルシエより長くしゃべる」と言う評判でしたね。トルシエが一言しかしゃべってないのに、ながーい話をするって。フランス語の通訳って、そうなんでしょうか。

前にも書きましたが、内容より結果だ、とは思いません。内容がなければ、結果の継続はできないからです。継続をするためには、内容が重要なのですが、この日ばかりは、ゼルビアの選手たちの精神状態を考えると、勝ったから良しといわねばならないでしょう。次節からは、内容を求めます。

御給匠選手、さすがです。
柳崎祥兵選手、心配です。


そして、沖野さんの声が聞こえてきます。

私 今日の試合はどうですか?
沖 勝ったから良し、言わねばならないでしょう。
私 内容はどうですか。
沖 内容は、もう・・・・ひどいよ

天国で、ぶつぶつ言っていることでしょう。
沖野さん。これからも、ゼルビアを見守っていてください。
by abikozelvia | 2009-09-14 23:36