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レンズを通して見たFC町田ゼルビアのこと


by abikozelvia

あなたはどのサッカーリーグに一番興味がありますか。と聞かれれば、地域リーグ、厳密に言えば「地域リーグ決勝大会」ですと応えます。そう答えてわかる人はかなりのサッカー通かもしれませんけれども、そこが一番興味を感じるのだから仕方有りません。

選手の技術そのものはJリーグ、さらにはヨーロッパの主要リーグより低いですが、目指すサッカーはJリーグより高い気がします。Jリーグは結果にこだわりすぎ、内容なさ過ぎ。勝たなくてはしょうがないが強すぎて、90分見ていてもいまいちです。結果だけならネットでチェックしてテレビでダイジェストを見れば十分。ダイジェストが一番良いですね、結果が大切の、その結果の部分だけ選りすぐってくれますから。

まあこんな話をしていると長くなりますので、本題にゆきましょうか。今年の地域リーグ決勝大会は、12チームを3グループに分け、各グループの1位と2位の中で最上位の1チームを加えて、4チームが決勝ラウンドへ進出します。

ゼルビアが戦った当時は、16チームを4グループに分けて、各グループの1位のみが決勝に勝ち残りでしたから、若干ですが楽になりました。それ以上に楽になったのは、予選ラウンドと決勝の間に中一週空くようになったこと。町田の時は鳥取から石垣島でしたからね、鳥取で(伝説の矢崎バレンテ戦を)勝ち残って石垣島に直行、といっても、鳥取空港から羽田に戻り、那覇を経て石垣島という、直行と言えるのかって言うルートでの直行でしたけれども。実は関東リーグへの昇格をかけた関東社会人サッカー大会もずいぶん楽になったのですが、それはまた後ほど。

今回は予選が福井県のテクノポート福井、兵庫県の淡路島にあるアスパ五色、高知県の春野運動公園(もともとは宮城県を予定されていましたが、震災の影響か変更されました)と関東から見に行くにはかなり大変な場所ばかりです。

まずはテクノポート福井のAグループ。
北信越リーグ優勝・新潟県のジャパン・サッカーカレッジ(以下JSC)
関東リーグ優勝・神奈川県の横浜スポーツ&カルチャークラブ(以下Y.S.C.C)
関西リーグ2位・兵庫県のバンディオンセ加古川(以下バンディ)
東海リーグ優勝・静岡県のSizuoka.藤枝MYFC(以下藤枝)

おそらく、Y.S.C.Cと藤枝が1位抜け候補で、そこにJSCがどこまで絡めるのか、と思われます。Y.S.C.Cは関東リーグをダントツの成績で勝ち抜きました。全国どこのリーグを見ても、優勝するようなチームはれそなりに強いのですが、下位のチームとなると地方は差が大きくなり、首都圏を始め大都市圏はそれなりに層が厚く、たとえば首位と最下位の対戦でも必ず勝てるとは限りませんし、引き分けなどは十分起こりえます。そういう中でダントツで勝ち抜くには、それなりの力が必要であり、私は高く評価できるだろうと見ています。また2年連続決勝ラウンド4位という引き立て役に終わりましたので、今年はかなり本気度が高いだろうと見ています。
対抗は藤枝です。ここも昨年は昇格候補と言われながら、三洋電機洲本に大敗で、一次ラウンド敗退という波乱を起こしたチーム。しかし今年は東海リーグもぶっちぎりの優勝でしたし、より守備を整えて堅実なチームに仕上げていると思われます。元・町田の齋藤貴之選手もいるので、個人的に勝ち抜いてほしいチームです。
JSCについてはよくわかりません。死の北信越と言われた地域リーグから、松本山雅FC、長野パルセイロ、ツエーゲン金沢とJFLに昇格してしまったので、唯一残った4強の生き残り。じゃあうちも、と思っているのかいないのか、過去の全社への取り組みなどを見ても、どうもいまいちよくわからないところがあります。力的には遜色ないとは思いますが、専門学校チームなのでメンバーも大きく入れ替わりますし、どうなのでしょうか、意気込みが今ひとつわかりません。
ラストのバンディはかつての名門昇格候補のバンディオンセ神戸ですが、地域リーグ決勝大会で死のグループに割り振られ(当時は抽選ではなく密室の組み合わせ)、勝ち抜くことが出来ないうちに資金難で低迷してしまったチームです。懐かしいチームですが、今年どうなのかはよくわからない。全国社会人で出場枠が一つしか埋まらなかったために、補欠枠からの出場となりました。昨年同じように補欠枠から出たさいたまSCは大差か有りましたが、バンディはそれよりは上かなと思いますけれども、勝ち抜くほどではないか。ただし、地域リーグ決勝大会は同点の場合PK戦となり、勝つと勝ち点2、負けても勝ち点1が入る試合方式のため、引き分けPK負けで大きく運命が変わってしまう可能性もあります。ホントに予想は難しい。


Bグループは淡路島アスパ五色です。
北海道リーグ優勝・クラブフィールズ・ノルブリッツ北海道(以下北海道)
関西リーグ優勝・奈良県・奈良クラブ(以下奈良)
東北リーグ優勝・福島県、福島ユナイテッド(以下福島)
優遇措置・神奈川県、S.C.相模原(以下相模原)

今年の死のグループはと聞かれれば、ここでしょうね。まず一番手は(期待を込めて)福島としましょう。被災地福島、結局東北リーグでは最終戦で福島開催した以外は、ホームも宮城県での開催でした。東北リーグは例年グルージャ盛岡などと激戦になりますが、今年は圧倒して勝ち抜きました。昨年も長野・讃岐と同じ死のグループでしたから、2年連続で厳しい組み合わせとなりましたが、石堂和人選手も在籍していますので、何とか勝ち抜いてほしいものです。次二つ(というより福島を入れて三つどもえですが)は微妙ですが、一応奈良を二番手に。TMでは1-6と相模原に大敗した奈良ですが、関東遠征TM三連戦の3日目でしたから、あまり気にすることはないと見ています。こちらもY.S.C.C同様、レベルが高いはずの関西リーグをダントツで勝ち抜きました。吉田智尚、李成浩選手もいますし、元・山雅の三本菅選手などもおり、後ろは安定しているのではないかと思われます。
三番目にあげますが、もちろん1,2位とも紙一重なのが相模原。昨年は予選ラウンドで1勝1PK勝ち、3試合目は引き分けでも良いところを前半2点のリード。あ、もう決まったと思ったら、レノファ山口にまさかの逆転負けで予選ラウンド敗退。劇的でしたねぇ。今年は戸塚哲也を監督に迎えて準備万端かと思いきや、関東リーグ二部で躓き監督更迭。それ以降調子を上げて、最終節でエリース東京をやぶり関東に部で優勝しています。全社でも2位に入り、上り調子とも見えますが、波乱のにおいはぷんぷんするチームですから、予断は許しません。ここにも中川勇人、渡辺彰宏と元・町田の選手がいます。
北海道はリーグ的にやや劣りますが、札大GPに2年間奪われていた王座を取り戻したのは、侮れないと思います。全社で札大GPはチラ見しましたが、それほど侮れるチームではないと思いましたし、それを上回って出てきたのですから、それなりの評価はしたいところ。先に書きましたがこの大会は引き分けではなくPK戦となりますから、わかりません。上三つが競っているだけに、間隙を縫ってという可能性も(かつてのホンダロックがそうでした)あり得ないことはありません。

高知春野運動公園のCグループ
中国リーグ優勝・島根県、デッツォーラ島根EC(以下島根)
九州リーグ優勝・大分県、HOYO.AC.ELAN(以下HOYO)
四国リーグ2位・高知県、黒潮フットボールクラブ(以下黒潮)
全国社会人優勝・東京都、東京23FC(以下東京23)

本命は九州リーグ優勝のHOYOでしょう。ヴォルカ鹿児島やKAGOSHIMA FCを押さえて、2年連続の出場です。全国の舞台には出てきたばかりのチームですが、なかなかに強さを見せています。
で、問題は東京23です。都リーグ所属ながら、何と全国社会人では並み居る強豪を抑えて無失点で優勝してしまいました。静岡や相模原にも勝っていますし、メンバー的に見ても勝つ力は十分あります。ところがところが、なんと、先週行われた関東社会人大会二回戦で、千葉県の浦安JSCにまさかの敗戦。浦安も天皇杯予選でジェフリザーブスを破ったりしていますから力はあるとは思いましたが、まさか東京23が負けるとは・・・
Y.S.C.Cや相模原がJFLに昇格して、JFLから関東リーグに落ちてくるチームがないなどの場合、二回戦敗退でもベスト8には入っていますので、5位決定戦で関東リーグ昇格の可能性は残ってはいるものの、本命であったはずの関東リーグ昇格を逃す可能性も出てきました。となると、もう一年都リーグでやるか、自らJFLに飛び級してしまうか・・・。東京23については、地域リーグ決勝大会は本気じゃないのではと言うみかたもありましたが、こうなると事情が変わります。必至の戦いで勝ち抜こうとしてくるでしょうから、ここはかなり見物になってきました。元・町田の山下亮介選手が在籍しています。

ちなみに関東社会人大会は、町田が関東に昇格した当時は4日間の4連戦でしたが今は土日・土日の2連戦x2,さらに今年は中一週空いていますから、ホントに楽になりました。

三番手は島根です。ただしここもそこそこメンバーはおり、全社で見た限りそれなりに戦えます。北海道と同じか、あるいは少し上か。ということは引き分けPK勝ち狙いは十分あるので、可能性はあります。
四番手は黒潮ですが、ここは四国リーグ優勝の愛媛FCしまなみが辞退してしまったための繰り上げ出場。元々四国リーグのレベルはもう一つでしたから、さらに讃岐も昨年抜けていますし、黒潮はやや劣るだろうと思われます。
ということは、全チームが勝ち点を稼ぐ可能性が高いため、2位のうちの最上位、2位抜けをする可能性は、Cグループが一番高いのではないかと思われます。

ということで、長くなりましたが地域リーグ決勝大会。もっとも楽しみにしている大会が、まもなく始まります。予選ラウンドは、今週金曜日から日曜日です。
# by abikozelvia | 2011-11-16 00:26

データで見る試合


長野戦の寒さで(?)、風邪を引いてしまいました。これはいかんと月曜日、早めに受診したのですが、最初にもらった抗生物質が効かず、水曜に変えてもらってようやく良くなりました。と思いきや、のどの痛みや咳が止まらず、木曜はダウン。土曜の駒沢は無理すればいけるくらいまで回復したのですが、今度は寒冒になりそうでしたので、自重。というわけでジェフ戦、横河武蔵野戦と自宅療養でした。

そこで今回はデータで見るゼルビア戦。

まず長野戦ですが、シュート数3-13でした。ゼルビアのシュート数が3本に抑えられたというのは、記憶にありません。ゼルビア史上最小、もしくは最小に近い数字でしょう。見ていた人には意外かもしれません。後半はゼルビアがポゼッションしている時間が長かったですし、長野陣内での時間も長かったですし、攻撃に費やした時間は長かったはずですが、何とシュート数は3本のみ。前半1本で後半2本。それも、前半の1本はボランチの柳崎祥兵で、後半の2本はボランチの小川巧でした。あれれ・・・と言うしかないか・・・。確かに長野陣内でボールを持っている時間は長かったけれども、シュートが打てなくて攻撃していたと言えるかと言えば、言えるかもしれず、言えないかもしれず。

数字だけ見た人は長野が町田を押さえきったと思うでしょう。見ていた人は違うと思うでしょう。でもやっぱり、数字は正直かもしれませんね。

さて、感染で観戦できなかった(失礼)ジェフ戦。シュート数26-1。ゴールキックが1-20。コーナーキックが11-0。もう圧勝ですよ。ここまで差がつくと圧倒的に押さえたと思いますけれど、得点は1-0。シュート数も、遠くから打つだけ打って数字だけ増えるという場合もありますが、全体にこれだけの差があるのですから、そんなとんでもないところから無駄うちしたシュートは、有るとしても多くはないでしょう。それなりに攻め込んで決めるつもりで打ったシュートが多かったのだろうと推測されますけれど、ゴール率は1/26でした。

考えられることは三つ。
1.チャンスと見て打ったが、技術が低くて枠を捉えきれなかった。
2.打つには打ったがタイミングを逸し、GKやDFに準備をされて防がれた。
3.それ以外

答えは、見ていない私にはわかりません。見ていた皆さんが答えを出していただきたい。もし答えが1番なら、これはもう致し方ない。技術が不足しているなら、練習して上手くならなくてはなりませんが、1日、1週間で上手くなるというものではありません。これは時間がかかります。もし答えが2番であれば、あるいは、明日にも結果を変えることが出来るかもしれません。なんとか、間に合ってほしいものです。

そして横河武蔵野戦。これまた無得点でした。シュート16本。ジェフ戦と併せれば、42本で1点ですか。その前が3本で無得点。うーむ・・・・・


10/2 0-0 栃木 0/15
10/16 2-0 ジェフ 2/14
10/23 2-1 SAGAWA 2/20
10/30 0-1 長野 0/3
11/3 1-0 ジェフ 1/26
11/5 0-0 武蔵野 0/16

10月以降の戦績と、ゴール数/シュート数です。特にここ3試合は、これはもう決定力があるとか得点力があると言える数字ではありません。得点力不足である。何かを変えねばならない。何を変えるのか。あんまり言うのもしつこいですから、これが最後。トラップせずにダイレクトで撃つ。それ以外に、今この状況を変えられるものはないと思います。


10月以降の成績を洗い出してみると、興味深い事実が出てきます。今年の特徴である前期の試合が入ってきているため、同一カードが一ヶ月以内に行われているケースが、7回もありました。

10/16 秋田2-1 びわこ
11/3 秋田1-2 びわこ

10/16 讃岐 1-0 長野
11/2 讃岐 1-2 長野

10/16 SAGAWA3-4 高崎
11/2 SAGAWA2-0 高崎

上記3対戦が1勝1敗


10/16 ロック6-1 印刷
10/26 ロック2-1 印刷

10/16 栃木 1-3 Honda
11/2 栃木 0-2 Honda

10/16 町田 2-0 ジェフ
11/3 町田 1-0 ジェフ

上記3対戦は連勝・連敗


10/15 武蔵野 0-2 松本
11/3 武蔵野 2-2 松本

これは松本の1勝1分けでした。


7回のうち、3回が1勝1敗になっており、連勝したケースは3回しか有りません。しかも、連勝、もしくは引き分けた下4つのケースも、2試合目が1試合目より得点差が小さくなっいるケースが3回。Hondaが栃木に3-1,2-0で連勝した対戦のみが同得点差であり、得点差が開いたケースは一つも有りません。一ヶ月以内の対戦ですから、チームコンディションとしては2回の中でそれほど差はないはず。たまたま出場停止があったりするかもしれませんが、4月に対戦して後期は8月に対戦してなどのように間が開いているわけではありませんので、チームとしてはおおむね同じようなコンディションで2試合を行っているはず。そして、差が縮まったり逆転されたりしている。はじめに負けた方は対策を練ってきますが、勝ったほうは作戦を変えにくいですから、こういった結果も頷けるものがあります。

ここから何が導き出せるのか。町田は讃岐、高崎、ロックと2試合ずつ残しています。一ヶ月以内に2試合を行ってこれを連勝することは、かなり難しいミッションであると言えるでしょう。しかもロックは3勝(印刷・金沢・印刷)2敗1分。讃岐は2勝(高崎・長野)2敗2分。高崎も3勝(SAGAWA・長崎・栃木)3敗と(10月以降の成績)それぞれに数字をあげてきています。

この強敵に対して、連戦の中で連勝していくためには、何かを変えねば、足りないように読み取れるわけです。得失点差のリードも頼りにはなりません。町田が10月以降、6試合で5得点なのに対し、金沢は5試合で14点。松本6試合で13点。琉球6試合で12点。ロック6試合で12点。SAGAWA 6試合で16点などの得点をあげています。リーグ終盤ともなると大量得点差も出てきます。

2008年後期17節 HondaFC 11-1 アルテ高崎
2010年前期5節 佐川印刷 8-2 MIOびわこ草津
2008年後期7節 ガイナーレ鳥取 8-1 アルテ高崎
2009年後期15節 佐川印刷 7-2 ジェフリザーブス

こんな試合もありました。得失点差を頼りにしていると、とんでもない逆転劇も起こりえます。

数字の上からは厳しい状況が見えてきます。明るい数字は、現在3位にいる。それだけかもしれません。それは大きいことですが、終わってみないと何とも言えない数字です。このままでは厳しい。何かを変えるべきだ。それが何かは、もう書きました。町田だけが苦しいわけではなく他のチームも同じように厳しい対戦が続きます。でも、このままでよいとは、思えないのです。
# by abikozelvia | 2011-11-06 17:34

試合に負けたら下を向くものだと思うのです。負けて下を向く、だから次は勝って上を向こうと。内容より結果だと思う主義なら、負けて上を向いていたらどうするってことです。結果がすべてなら、負けて上を向いて胸を張ったら話にならないでしょう。

私の場合は、常日頃、内容が大切だと言っております。内容が大切であれば、良い内容で全力を尽くしたが、結果だけは負けだった。それなら、上を向いて胸を張ることも出来るでしょう。しかし結果がすべてなら、負けたら下を向くべきです。ま、その日はね。次の日からは上を向いてがんばらねばいけませんけれど。

さて、それなら内容が良かったのかどうか、です。前半はやや押され気味ですが、それでも0-0。後半は出鼻にリードされてしまいましたが、その後は押している時間帯が長く、長野のハーフでの展開が多かったように思います。ただ、その中身はと言うと、相変わらずだったように思います。PKエリアの直前まではゆける、でもそこで前を向くとDFがいる。交わそうとする、交わせない、パスを出す。ボールをもらう、前を向く、DFがいる、交わそうとする、交わせない、パスを出す。の繰り返し。

ゴール裏から「シュート打て」「シュート打て」の合唱が聞こえてきては・・・

ゴール裏のほどよい距離から見ていて、よくわかりました。
確かにシュートは打てない。あのタイミングでは。

パスが来る、止める、DFがくる、コースが開かない。

DFが私だったら、あっさり交わしてシュートすることが出来るでしょう。でも相手も同じカテゴリーでやっているサッカー選手ですから、そう簡単に交わされてコースを開けてくれるわけがない。前につかれたらコースは開かない。で、パスを出す。そして同じことの繰り返し。

攻撃にしても、サイドから崩してキックで得点の一本槍です。真ん中に飛び込んでポストプレーする出もなく、単純にほおりこんで攻撃することすらない。良い攻撃と言えばよい攻撃なのでしょうけれど、それ一つではねぇ。で結局行き詰まると、たよりは鈴木崇文のミドルシュートがフリーキック。鈴木崇文に当たりが出ていれば勝てるけれど、当たりが出ないと得点できない。ずっと相手ゴール前にいるけれど、シュートすら打てずに回しているだけになる。それ、ポゼッション高く攻撃していても、本当に内容が良かったと言えるでしょうか。それが一試合ならどうと言うこともありませんが、何試合も、毎回同じことを繰り返していたら、内容がよいと言えるのでしょうか。

手元の集計ですが、ホームで先制点をとれば8勝2分け。アウェイでも先制したら4勝2分け。しかしアウェイで先制点をとられると、0勝6敗。スコアレスドローが2試合。

アウェイで先制点をとられたときに0勝6敗なのは、守りきられていると言うことですよね。ということは、攻め手を読まれているからだ、とも、推測できるわけです。一本調子だから守りやすいと言うことが、データからも言えるのではないでしょうか。

現在の勝ち点が42。残りは8試合。あくまでも参考にしかなりませんし、今年は33試合の変則開催の上、例年にない大混戦ですからどうなるか予断を許しませんが、おおむねの目安で行くと、だいたい勝ち点60で4位程度。30で残留圏と言えます。となれば、残り8試合で6勝2敗、もしくは5勝3分けが4位の最低ライン。これより下の昇格ラインは難しいと見ます。

前々回書きましたが、今後対戦する相手との過去成績は全くの五分。対戦実績のない讃岐に2勝するとしても、他の6試合が過去実績通りの五分で3勝3敗になってしまうと、2勝を足しても5勝3敗で勝ち点60に届かずとなってしまいます。

それでは困るわけで、讃岐に2勝できると言うのも仮定ですし、過去実績を変える結果を出さねばなりません。そのためには結果にこだわる? いえ、内容が変わらなくては、結果も変わらないのでは無いでしょうか。

そうそう、長野は、1点リードで終盤を迎えましたが、引いて守って蹴り出すだけと言っ対応ではなく、キープして時間をつぶすといったプレーもほとんどありませんでした。そして、守りきった。点を取るためにも、守りきるためにも、変えねばならぬところは、有るように思えます。
# by abikozelvia | 2011-10-31 17:35

横河得点力不足+MIOがんばった。ていうところですかね。MIOが14位で横河が15位。残留争いの一戦ですが、その割には楽しめたかな。前半は割にのんびりした戦いでしたが、前半の終わりにMIOの9番が一発レッド。ちょっと厳しいかなと言う感じは受けました。スライディングで裏を見せたという判定だと思いますが、ほとんど互角の状況で横河の選手もスライディングに来たところと見ましたし、MIOの選手の方が先にボールにさわっているような感じもありましたので、あの状況ならイエロー止まりかと思えましたが、レッド。しかしそのおかげでMIOのほうは早いプレスに出始めました。前半がのんびりしていたこともあり、体力は持ったようです。もともと横河の方がポゼッションは上でしたが、後半はさらに押してきましたが、決定打まで至らず。

やはり横河は得点力不足で決定力不足で(シュートの)コントロール不足。後半のロスタイムに入って両チームとも決定的場面を迎えましたが、それまでは横河も押しているものの決定的場面は少なく、惜しいと思うシュートも1本くらい? あとは、だいぶ「惜しくない」シュートの数はありました。

MIOは半田武嗣選手が良いですね。タッチ数が少ないのが難点と思いますが、さわったときは何か起こしている。ほとんど毎回何かの起点になるので、妙味があります。トップ下なのかな? しかしガンガン行く感じではないので、それでいながらチームトップの9得点はすごい。この試合でも割にボールから離れている選手なので、そんなにカードをもらう選手ではないのに、累積で出場停止になったり。それだけ苦労しながら戦っているのだと思いますが、裏返せばやりがいはあるのかな。そして9得点ですから、立派。町田のように強いチームでポゼッションでも勝っているチームの9得点ではありませんから、たいしたものです。

MIOと言えば、先日成績不振のため和田治雄監督を解任し、後任に東広樹ヘッドコーチが就任したというニュースがありました。成績不振と言ってもまあ仕方のないところじゃないかなとは思いますけれども。東広樹新監督は、少なくも今年1回、昨年か一昨年かも一度、最低でも二度ほど試合中に退席処分となって出場停止を食らった熱血漢。JFLのコーチで複数回出場停止などあまり例がないと思いますが、この試合でも後半、(コースを切るだけではなく)「取りに行け」と言った指示が聞こえてきました。がつがついけということなのでしょう。MIOのような立場のチームには、熱血漢も必要かな。

それにしても町田は惜しい選手を出しましたね。変則的なところがあるので、今の町田にすっぽり当てはまるかというと、当てはまらない。逆に言えば変化がつきます。今の町田って、良い選手はそろえていますが、オーソドックスなので、強い割に攻めている割にゴールが遠い。野球にたとえると、良い先発ピッチャーをそろえているけれど、みんな右のオーバーハンドで速球派ばかり。一人くらい左のサイドハンドが混じっていれば、相手もやりにくいと思うんですけれどね。

MIOは琉球、長崎、金沢と言ったところとの対戦が残っています。残り8試合で3勝すれば確実に、おそらく2勝でも残留できると思いますから、半田君がんばって、残留を勝ち取ってください。
# by abikozelvia | 2011-10-29 19:50

Good News


来年、野津田を改修中でも使用できるようにと、メインスタンド前に仮設塔を建てて対応し、観客はゴール裏とバックスタンドのみで試合をする計画があるそうです。

Jリーグから、他のスタジアム確保だけではなく野津田でも試合が出来るようにという申し入れがあったそうですが、言い換えると「工事中でJリーグ規格に遠く満たないスタジアムでも、使って良い」という、破格の優遇措置が与えられたと言って良いでしょう。

もともとの「複数の試合を開催できれば」と言うのでは、前にも書きましたようにさすらいのホーム開催を続けることになります。実際のところ、無茶です。資金的にも、時間的にも、体力的にも、そしてホーム開催ながら完全アウェイで試合を続けることもありそうな選手達の気持ちの上でも、成績面でも、理屈上可能であっても、現実には不可能とも言える提案でした。本気でJリーグがそのように考えていたのか、あるいは町田が断るだろうと思って一応言ってみただけのはったりだったのか、とすら思えるくらい、厳しい提案でした。

しかし、町田がOKしたことで、Jリーグが本当に譲歩してくれた。すばらしい。
ここまで譲歩するとは、想像だにできませんでした。

これは、町田ゼルビアを支える会の人たちの功績が70%だとおもいます。チームだけでは到底こんな結論は出てこなかったでしょう。あきらめることなく行動し続けたことで起きた、町田の奇跡と言っても良いような、ドラマのような出来事です。そして30%は、それに応えた町田の人々の姿でしょう。ホームゲームで、熱心に見て、応援する、そして楽しむ人々の姿、先日のU-22日本代表戦に見られるような町田の人々のサッカー対する熱意が、Jリーグを動かしたのだと思います。

これは本当に奇跡です。
何年かしたら、テレビドラマにしてほしいと思います。
主演のIさんの役は、木村拓哉で(笑)



全試合、野津田開催よりは、東京近郊でアウェイサポが大勢来そうな相手の場合は、どこかのスタジアムを借りた方が良いと思いますが、数試合なら無理な話ではありません。これで本当に、昇格のための条件は整いました。





後は成績。

これから対戦するチームとの過去成績を見ると、
1勝2敗1分 ロック
3勝0敗2分 ジェフ
1勝4敗0分 横河
2勝1敗1分 高崎
0勝0敗1分 長野
7勝7敗5分 トータル 讃岐とは対戦無し

うむ・・・・・
ロックと高崎は2対戦残っていてウェイトが高いですが、この2チームだけに限っても3勝3敗2分けです。
うむ・・・・・


前に厳しく書きましたが、やはり前に出て、最後まで前に出て、リスクは最小限にするとしても、最後まで攻撃して試合をしてほしいと思います。
実際問題、残り5分、10分を時間をつぶして守りきるというテクニックでは、町田は下手です。JFL 18チーム中で、下から何番目かと言うくらいに下手だと思います。たとえばホンダロックなどは、その当たりの駆け引きは上手です。そういう想定で練習しているのではないか、とすら思えますし、あるいは結果的にそのような状況が多くなるので上手なだけなのかもしれませんが、時間をつぶして守りきるというテクニックは、町田より上手です。町田も上手ならやっても良いのですが、おそらく練習もしていないだろうし、指示も出ていないだろうし、そういう状況になることも少ないので、けして上手ではないと思います。上手でないことをしていては、この難敵を相手に、2位確保は、楽ではありますまい。

過去の成績は関係ない。

でも、残り9試合が、難敵であるとは言えるでしょう。
1点を争うことも有るはずです。

それでも、前に出てほしいと、私は願います。
それでこそ、昇格に値するチームと言えるだろうと。
# by abikozelvia | 2011-10-27 15:46